[中編]AI(人工知能)と高齢化について考える〜AIが活躍する分野の例:ヘルスケア〜

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前回の前編では、AIに関する簡単な紹介とAIに関する一般的な誤解についてご紹介しました。
その記事をまだご覧になっていない方はこちらからどうぞ。
この中編では、AI × シニア ・高齢者 について考えていきたいと思います。






期待される分野

前編で述べたようにAIは“データ”に変換できるものに対して絶大な威力を発揮します。

そのデータとは、例えば画像・音声・言語なども含まれます。

画像は、RGBと呼ばれる赤・緑・青の三色の原色を混ぜ合わせてデータで表示されています。それぞれの原色に対して0~255までデータが指定できます。例えば、白は赤(255), 緑(255), 青(255)から発色されています。つまり、画像はデータであることからAIが得意とする分野なんですね!これはAIの画像認識技術などに応用されています。

おそらく、シニア・お年寄りで最もAIが身近になるのは「ヘルスケア」の分野であろうと考えられます。その理由について次の章でお伝えします♪

ヘルスケアにおけるAIの重要性

ヘルスケアとは「Health care」からわかるように健康・医療に関わる分野をさします。
年をとるにつれて体のどこかしらに異常を抱えていくのは仕方がないことですよね。
そのヘルスケア×AIは非常に相性がいいのです。

大手コンサルティング会社「アクセンチュア」が発表した次のデータをご覧ください。

(出典:accenture)

このデータでは、ヘルスケア分野におけるAIの市場規模がおよそ2014年から2021年には14倍になることを示しています。ものすごい成長市場ですよね。

さらにアクセンチュアはヘルスケアにおけるAIの応用重点分野を示しています。

Accenture Top10 AI Application

  1. Robot-Assisted Surgery(ロボット手術)
  2. Virtual Nursing Assistants(バーチャル看護支援)
  3. Administrative Workflow Assistance(病院管理支援)
  4. Fraud Detection(不正摘発)
  5. Dosage Error Reduction(間違った薬剤投与を減らす)
  6. Connected machines(機器のIoT化)
  7. Clinical Trial Participant Identifier(臨床実験参加者の追跡)
  8. Preliminary Diagnosis(事前診断)
  9. Automated Image Diagnosis(自動画像診断)10.
  10. Cyber security(サイバーセキュリティー)

これらすべては説明できないので簡単にかいつまんでご紹介します!


Automated Image Diagnosis(自動画像診断)

例えば、Automated Image Diagnosis(自動画像診断)はもうすでにお伝えしたようにAIのお得意分野ですよね。例えば、がん診断をする際、AIにガンである画像データとそうでない画像データを学習させておいて、実際のがん診断を画像から診断する際に有効活用します。ある研究結果ではその診断精度は95%を超え、それは人間の診断精度をはるかに上回るそうです。

Robot-Assisted Surgery(ロボット手術)

このロボットは完全に”自律”したロボットをさします。医療ロボットとして有名な「ダ・ヴィンチ」というロボットがありますが、それは完全に自律したロボットではありません。AIにより自律したロボットには「画像認識技術」と「手術を実行するアルゴリズム」を必要とします。基本的にAIは目の前にある患者の手術状況をカメラで画像認識して、それに応じて最適な縫合を行ったり、手術を行っていきます。将来は完全にロボットで自動化された手術を行う日が来るかもしれませんね。手術が失敗する原因として近年はヒューマンエラーが増え、社会的な問題ともなっていますよね。AIによって無駄な死を遂げる人が少なくなることに期待するばかりです。

その他

ヘルスケア以外に注目すべき分野としては、「介護」がありますね。
特に、介護ロボットでの進展が期待されています。内容的には手術ロボットと大差はありません。
興味のある方は調べて見てくださいね。

AIと高齢者・シニア は非常に相性が良い部分がたくさんあります。
おそらく大切なことはAIと人間がいかに調和していくかということだと思います。
そのことに関して後編で述べて行きたいと思います。

[後編]はこちら

(東京大学経済学部 大木涼太郎)

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