人生の教科書「論語と算盤」(渋沢栄一)の感想。人生の指導書としての一冊

おすすめ情報

人生の教科書「論語と算盤」の感想とは

この文学のコーナーでは、定期的に筆者の読んだ本の中から選び、その偏見によって感想を書いて行きます!今回は「論語と算盤」。論語は人生の指導書、人生の生き方を描いている側面が強く、その生き方に渋沢栄一自身も強く感銘を受けたようです。

渋沢 栄一とは
渋沢栄一は、明治維新後の日本の世界に生きた方で、日本の実業家・日本の資本主義の制度を設計した人です。彼が設立に関わった会社は470社あまり、それ以外にも500以上の慈善活動にも携わり、「日本資本主義の父」とも言われています。こちらから彼が設立した会社やどんな事業活動をやっていたかがわかります。いかに日本の資本主義に貢献したのかが一目瞭然です。

では簡単な本のご紹介のうち、感想を述べて行きたいと思います。







「論語と算盤」


出典:amazon

この「論語と算盤」という本は渋沢栄一の自叙伝のようなもので、それを弟子たちがまとめたという形を取っている。なぜこのようなタイトルになったのかは本の冒頭部分に書かれています。この本での算盤(そろばん)とは「商業」と置き換えても良いです。

”実業とは、多くの人に、モノが行き渡るようにするなりわいなのだ。これが完全でないと国の富は形にならない。国の富をなす根源は何かといえば、社会の基本的な道徳を基盤とした正しい素性の富なのだ。そうでなければ、その富は完全に永続することはない。
ここにおいて「論語」とソロバンというかけ離れたものを一致させることが、今日の急務だと自分は考えているのである。”

つまり、渋沢栄一は、道徳の鏡である「論語」を基礎とした”商才”を身につけろと言っているのだ。
実はこの本はこの一言に尽きると言っても良いのです。この本を通していかに渋沢の商才が論語を通した道徳心に基づいているか、そして今後の世界にいきてく人にとっていかに論語が重要かが述べられています。

感想

この本から特に印象を受けた2つの感想のポイントはこちら!

感想のポイント
1.現在の社会に生きるからこそ読むべき!
2.処世術

だらだら感想を述べていてもしょうがないので、2つのポイントを各章から抜き出してご紹介します。

1.現在の社会に生きるからこそ読むべき!

これは第4章「仁義と富貴」から感じたことです。その章では渋沢は次のように述べています。

”本当の経済活動は、社会のためになる道徳に基づかないと、決して長く続くものではないと考えている。”

現代社会では、目先の利益にとらわれて事業を起こしたり、ビジネスをする人が多すぎるのではないでしょうか?渋沢は、自分の利益が欲しいという気持ちが悪いと言っているのではないのです。社会のためになる何かしらの道徳心をもって事業に取り組まないと、必ずや衰えてしまうと主張しているのです。ですから、社会に何かしらの貢献をするぞという道徳心を持って何事に取り組むことが大切なのですね。


2.処世術

皆さんは、「運命」というものを感じることはあるでしょうか?
時々、これは運命に間違いがないと思うことも多いでしょう。
この運命への解釈として渋沢は次のように述べている。

天から下される運命とは、人間がこれを意識しようがしまいが、四季が自然に巡って行くようにすべての物事に降り注いでいることを、まず人は悟らなければならない。

渋沢は天(神)をキリスト教のように全知全能の唯一神として捉えていないのだが、その答えは出していない。しかし、その天が与える運命とは自然に行われるもので、偶然でもないと主張している。そして、天から下される運命に対して次の3つの態度で臨むべきだという。

1. 「恭」ー礼儀正しくする
2. 「敬」ーうやまう
3. 「信」ー信頼する

現代社会人はこの3つが非常に欠如していると感じる。それなのに自分が運が悪いなどと嘆く。それは自己矛盾甚だしいものではないのか….。この3つの態度を実施して天命をまつという態度こそが重要なのだ


関連する記事を読んでみよう
1.芥川賞と直木賞の共通点と相違点とは
2.シニア層にオススメの電子書籍の魅力


最後に

この論語と算盤には人生を生き抜く上で非常に有益なことがたくさん書かれていました。最後に十の格言のうちの一つを締めくくりの言葉として終わりにします!
言葉で多くのことをいわない。しかし、いったことは徹底的に努力すべきだ。

「論語と算盤」をお求めの方はこちらから!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

論語と算盤 現代語訳 (ちくま新書) [ 渋沢栄一 ]
価格:885円(税込、送料無料) (2018/11/12時点)

 




スマシルの新着記事をお届け!